一緒にすごしてきたペットが亡くなったとき、「遺骨はどうしよう?」と考える方も多いのではないでしょうか。
現在では、ペットが亡くなった場合は火葬して納骨堂や霊園などに納める、または遺骨を持ち帰って手元供養するといった方法が一般的です。
しかし、遺骨を粉骨することでアクセサリーなどに加工もできます。
アクセサリーなどにすることによって肌身離さず持ち歩くことができ、ペットの存在をより身近に感じられるでしょう。
そこで今回は、亡くなったペットを身近に感じたいという方に悩んでいる方に向けて、種類や値段、作り方、業者選びのポイントなどについて徹底解説していきます。
遺骨アクセサリーの種類
遺骨アクセサリーとは、ペットの遺骨を粉骨して、アクセサリーの中に納めたり加工したりする供養方法の一つです。
ペットの供養する方法としては「納骨堂や霊園に納める」「自宅に持ち帰って手元供養する」といった方法もありますが、加工することでいつでも持ち歩くことが可能になります。
ペットの存在をより身近に感じることができるので、じわじわと人気が高まりつつある供養方法です。
見た目も一般的なアクセサリーとほとんど変わらず、さまざまな種類の中から好みのものを選べるのもオススメポイントと言えるでしょう。
遺骨アクセサリーの種類としては、次のようなものがあります。
- ネックレス(ペンダント型)
- ブローチ
- ブレスレット
- リング
- キーホルダー
また、遺骨を加工する際には大きく「遺骨封入型」と「加工型」に分けられます。
遺骨封入型とは、粉骨したペットの遺骨を実際にカプセルや容器の中に封入するものです。ネックレスやブローチは、封入型のものがよく見られます。
加工型とは、特殊な樹脂を使ったり遺骨そのものを加工したりすることで、アクセサリーにするものです。
遺骨の中に含まれる炭素を抽出して、人工ダイヤモンドに合成することなどが挙げられます。
また、業者によってはアクセサリーに好きな文字や数字を刻印したり、天然石をつけたりといったことも可能です。
ペットの遺骨を粉骨してアクセサリーにできる?種類や値段を解説
遺骨アクセサリーの値段
続いて、遺骨アクセサリーの一般的な値段をご紹介します。
どのアクセサリーにしようか迷っている、という場合には、予算と相談しつつ決めるのも良いでしょう。
- ネックレス:10,000~50,000円
- ブローチ:10,000~40,000円
- ブレスレット:6,000~20,000円
- リング:30,000~70,000円
- キーホルダー:7,000~10,000円
値段は、素材や加工方法、オプション(刻印、天然石や宝石など)をつけるかどうかによっても変わってきます。
たとえばペンダント型のネックレスでも、素材がステンレスなら10,000円ほどからありますが、K18ゴールドやプラチナになると一気に値段が上がります。
また、人工ダイヤモンドに加工する場合は10万円を越えることもあります。
迷ったときは「自分が気に入って身に着けられるかどうか」「飼っていたペットらしさ」も大切にしたほうが良いでしょう。
遺骨アクセサリーの作り方
続いて、遺骨アクセサリーを作る際の手順について紹介していきます。
1.業者、アクセサリーを選ぶ
最近では、ペットの遺骨をアクセサリー加工する業者が多数あります。インターネットで検索するだけでも、たくさん見つかるでしょう。
信頼できる業者を選び、アクセサリーの種類などを決めましょう。ネットショッピングのような感覚で、ネット上で写真を見ながら選べます。
2.遺骨を送る
加工をお願いする業者とアクセサリーの種類を決めたら、ペットの遺骨を送ります。
遺骨を送る際にはいくつかパターンがあり、あらかじめ粉骨したものを使用する分だけ(米一粒程度)送る場合もあれば、粉骨する前の状態で送って加工をお願いし、使わなかった分は返却してもらえる場合もあります。
加工を依頼する業者によって異なるので、事前にどちらのパターンか確認しておくと安心です。
なお、あらかじめ粉骨してから業者に送る必要がある場合には、自分で粉骨する方法と、業者や専門店に依頼して粉骨してもらう方法があります。
金槌やすり鉢などを使えば自分でも粉骨は可能ですが、愛するペットの骨を粉骨するのは精神的な負担も大きく、きれいに粉骨してもらうなら専門の業者に依頼するのがおすすめです。
衛生的な環境で、専用の機械を使ってきれいに粉骨してもらえます。
アクセサリー加工の前に粉骨を依頼するなら、FROSHIKIがおすすめです。
他の遺骨と混ざらないように配慮された衛生的な環境で、丁寧に手作業で粉骨してもらえます。(最後のパウダー加工のみ専用の機械を使用)
3.加工されたアクセサリーを受け取る
種類などを選んで遺骨を送ったら、後は加工が終わるのを待つだけです。
納期については業者によって異なりますが、たいてい1〜2週間の場合が多いです。
特殊な加工(樹脂や人工ダイヤモンド)や刻印などをする場合は、もう少し納期が伸びることもあります。
業者を選ぶときのポイント
インターネットですこし検索するだけでも、遺骨アクセサリーの専門店や業者はたくさん見つかります。
そのため、どのお店、業者を選んでいいか分からないという方もいるかもしれません。
そこで、業者を選ぶときのポイントについて詳しく解説していきます。
予算と合っているかどうか
まずは、自分が設定している予算内に収まるかどうかをよく見ておくことが大切です。
さきほども紹介したように、素材や加工方法、オプション(刻印など)をつけるかどうかによってかなり値段に幅があります。
また、お店や業者によって「手軽で安めのものを中心に取り扱っている」「素材などにこだわった高級感のあるものが多い」といった特徴もあります。
自分の予算に合わせて業者を選ぶと良いでしょう。
好みのアクセサリーがあるかどうか
アクセサリーは、基本的に毎日肌身離さず身に着ける方が多いでしょう。
それには、やはり「自分が気に入っているものであること」という点がとても大切です。
一部のお店や業者では、既成のデザインだけでなくカスタマイズやオーダーメイドができる場合もあります。
自分の好みや、飼っているペットらしさが表れている素敵なものができれば、毎日身に着けたくなりますよね。好みなデザインのものがあるかどうかも基準の一つとなります。
アフターサービスが充実しているかどうか
遺骨アクセサリーは、一度作ったら基本的に買い替えることなく、ずっと使い続けるものです。
そのため、アクセサリーを作ってもらった後のアフターサービスが充実しているかどうかはとても重要なポイントです。
具体的には、クリーニングや壊れてしまった場合の修理などです。
遺骨アクセサリーは通常と違って、簡単に買い替えができません。
業者によってアフターサービスの内容は異なるため、どんな内容か事前に確認しておきましょう。
まとめ
今回は、「飼っていたペットの遺骨をアクセサリーにしていつも身に着けたい」という方に向けて、遺骨アクセサリーの種類や値段、作り方、業者選びのポイントなどについて詳しく紹介しました。
遺骨をアクセサリーの中に入れる「封入型」と呼ばれるものと、遺骨自体を特殊な樹脂などで加工する「加工型」の2種類があります。
それぞれデザインや値段などが違うため、自分の好みや予算に合わせて選ぶと良いでしょう。
また、業者選びの際にはデザインや予算はもちろんのこと、アフターサービスについてもあらかじめ確認しておくと安心です。